新じゃがの季節ですね!
ホクホクの新じゃが、じゃがいも好きにとってはたまらないですねo( ^_^ )o
ビタミンCやカリウム、マグネシウムなど栄養もたっぷりの新じゃが。
いろんなレシピでたくさん食べたいですね!
ですが・・・皆さんご存知のことと思いますが、
そんなジャガイモの芽の部分には毒があるのです。
毎年のようにジャガイモによる食中毒があるとのことから安全に食べられるイモの見分け方や毒のある芽の部分などを完全に取り除く方法についてくわしく調べてみました。
そのまえに、じゃがいもの芽の毒について知っておきたいですね~
じゃがいもの芽の毒とは?
じゃがいもの芽に含まれているのはソラニンという成分でナス科植物に多く含まれるアルカロイドの1種です。
じゃがいものソラニンはαソラニンとαチャコニンでグリコアルカロイドといわれます。
なんだか難しそうですが、気になるのはその毒性ですね~
ソラニンやチャコニンは神経に作用する毒性があり、大量に食べた場合は昏睡状態になり亡くなってしまうこともあるというもの!
その上、ソラニンやチャコニンは加熱調理しても消えることはありません。
とっても怖いですね。
ソラニンやチャコニン(グリコアルカロイド)の毒性は?
実は、正常なじゃがいもにもソラニンやチャコニンは含まれていますが、0.02%ほどと少量のため、食べても影響はないのです。
ところが、緑化したイモや芽の部分は毒性が想像以上に高くなっているのです!
それは、次のようになっているんです。

- 正常なイモには5~20㎎
- 伸びた芽の部分には200〜400mg
- 緑化したイモの部分には150〜220mg
こんなにたくさんの、毒性成分のソラニンやチャコニンが含まれているという驚きの結果に!
やはり、芽の部分が圧倒的に多いですが、緑色に変色したイモにも、たくさん含まれています。
特にお子さんの場合は、緑色に変色したイモや芽の部分を130gくらい食べると中毒になってしまうんです(_□_;)!!
ポテトサラダやコロッケだと130gくらいはすぐ食べてしまいますね。
このように身近なところにも、沢山の危険が潜んでいるのです!
じゃがいもの芽はしっかり取り除きましょう!
では次に、食べても大丈夫なじゃがいもの見分け方について、ご紹介します♪
食べても大丈夫なじゃがいもの見分け方は?
じゃがいもの毒、ソラニンやチャコニンは未成熟な小さなイモや、収穫後に日光や電球の光に当たって、緑色に変色したところにできます。
出典:http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/higher_det_08.html
緑色に変色しているのがよくわかりますね。
未成熟なイモは家庭菜園や学校での栽培の場合にできやすいです。
家庭でのじゃがいもの保存は、ボール箱などにいれ冷暗所(暗くてすずしいところ)に、おくのが最適です。
さらに、日光や照明がはいらないように新聞紙などをかけておきましょう。
照明や日光がはいらない保存方法ということで、冷蔵庫に保存する方もあるようですが、冷蔵保存には、注意が必要なんです!
それは、冷蔵保存することで、じゃがいものでん粉の一部が糖に変わります。
そのじゃがいもを、フライドポテトなどのように高温加熱すると、じゃがいもに含まれる糖とアミノ酸が反応して、発がん性を持つといわれるアクリルアミドという化学物質ができてしまうのです。
冷蔵保存したじゃがいもは、フライドポテトのような高温調理には使わないほうが安心ですね(’-’*)
食べても大丈夫なじゃがいもは、上の写真でわかるとおり緑色に変色していないじゃがいもです。
その場合も芽の部分はしっかり、取り除きましょう。
じゃがいもの芽の取り除き方
芽の取り方はこちらがわかりやすいです。
じゃがいもの芽の完全な取り除き方
1)じゃがいもの芽は、根元を含めて完全に取り除きます。
包丁の手元のほうを使って、円を描くようにすると取りやすいです。
2)皮がうすく緑色になっているジャガイモは、皮を深くむき、皮よりも内側の芋の部分で、緑色になっているところは、すべて取り除きます。
うすい緑色の場合でも、使わないようにします。
3)未熟で小さいじゃがいもは、たくさん食べないようにしましょう。
特に、小さいイモは皮付きのままゆでることが多いですが、皮ごと食べるのは避けたほうが安全です。
また、学校の料理実習でも食中毒を起こすことが多いそうです。
ぜひ、お子さんにはご家庭でしっかり教えてあげてくださいね^^
まとめ
身近なところにも「知らないと危険」なことがたくさんありますね!
今回はじゃがいもの芽について、その毒性や芽の取り除き方を中心にご紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。